子どもは、自分の属する社会とのかかわりによって、社会的な人間としての人格を形成し、社会的規範を学習する。
社会化には、その社会に共通のものの見方・考え方といった行動の規範や生活習慣を身につける面と、集団の中で自分の役割を身につけて集団行動が上手にとれるようになるという面がある。
乳幼児は、母親の全面的な庇護の下に成長・発達していく。
したがって、母子間に基本的信頼感が形成されることが、社会化への出発点である。
そのうえに、排泄、睡眠、食事など、人間らしい日常生活をするための基本的な習慣を身につける。
いわゆる「しつけ」が行われるのである。
この点でも母親の役割は大きい。
社会化には、親や身のまわりのおとなが意図的にしつけることだけではなく、親やおとなが「すること」を子どもが模倣して身につけることが多いので、子どもに接することの多いおとなは、その行動に十分気をつけなければならない。
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主婦としての役割が主婦業なら、親としての役割を果たすことが親業である。
親業訓練とは、臨床心理学者T.ゴードンが開発した親としての役割を効果的に果たすための親子間の具体的なコミュニケーションの訓練で、1回3時間で8回、計24時間の体験学習である。
たとえば、子どもが悩んでいる場合には、親はカウンセラーのように「能動的な聞き方」によって子どもが自分で問題を解決するように手助けする。
逆に、親が子どもに悩まされている場合には、「わたしメッセージ」で親の気持ちを子どもに素直に伝えることで、無理なく子どもの行動を変えることができる。
日本でも、1980(昭和55)年に親業訓練協会が設立されて、広く活動している。
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