スペインでは、政府に対する人々の態度を説明するのに、特に税金については「政府が権力を掌握していた時代かち引きずっているなごりのようなもの」といわれています。
イタリアやギリシャでも同じですが、スペインの場合、特にカタロニア人やバスク人にとっては、よそ者であるマドリッドが権力をもっていたのですから、なおさらです。
このような意見は、自ら選挙によって政府を選ぶ民主主義社会では、あまり聞かれることはありません。
その理由は、何がコミュニティを構成するかという考え方に、深くかかわっています。
スペインや他の地中海国家では、コミュニティの基礎は、個人と家族の絆です。
えこひいきや違法行為は、お互いの義務を果すための行動です。
家族の結びつきがそれほど強くない北ヨーロッパの国々では、コミュニティの基礎となる考え方は、共通の利益を考慮した、より抽象的なものです。
この違いについては、地理的条件や風土、歴史によってたまたまそうなったのか、または他に理由があるのか、いろいろと議論の余地があるでしょう。
いずれにしても、統治者と被統治者の平等な関係に慣れている外国人は、権力者に対する態度がスペインでは異なっているのだということをよく知っておくべきでしょう。
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