こうもり傘に山高帽のロンドンスタイルは、降るでも晴れるでもない風土に調和した必需的アクセサリーだ。
ロンドンやベルリンの真夏でさえ最低気温は-1度に下がることからも、北欧諸国がいかに光と熱に乏しいかがわかる。
しかもこれはいま始まったことでなく何十世紀の昔から、かれらはこの風土につかっているのだ。
自然の恵みに乏しいから、かれらは光や緑を切望し、公園を必需品とし、花を愛し、部屋の内外にやたらに花を飾りたがる。
世界の人種の白色、黄色、黒色の膚の違いも光の量に規定されたせいだ。
乏しい光の北欧では、青白い膚、若いのに白髪のような頭の毛になるのは当然だ。
寒くて乾いた空気を呼吸するから鼻は高く長くしておかねばならないし、からだは毛深くつつまねばならない。
からだに比して顔が極めて小さいのは、外気との接触器管を最小にしようとする生物的適応であると考えられる。
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