日本人自身の手でこの海洋性気候と地震国に適応して何百、何千年の歳月を湿気にも台風にも耐えぬいた建築こそ真の文化財であり、民族の誇りとすべきだ。
外国人のやったものはなんでもよいと、みそもくそもいっしょにされてはたまらない。
まして国税や都民税を使って、一部の特権階級が宿泊したことがあるとかのノスタルジアを満足させるために、無理に文化財に仕立てるのは疑問である。
近年、芸術家気取りの建築家が、やたらと前衛建築として奇をてらうふうのものがあるが、日本の風土や社会を無視して勝手な建物をつくるのは困った問題である。
人間をモルモットにして建築家が、自分の芸術心を満足させるのではたまったものではない。
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