一般に、日本は「学歴社会」と言われるが、このような「レッテルとしての学歴」を重視する考え方は「学歴主義」というよりも「学校名主義」であると言える。
大学で学んだ内容よりも、入学した学校名を重視するわが国の風潮は、さまざまな社会病理を生むことにもなった。
まず高学歴化の過程をたどり、次にそうした問題について考えたい。
わが国の高等教育は、戦後特に1960年代半ば以降、私立の大学・短期大学を中心に急速に広がった。
大学は、1949(昭和24)年に180校が新制大学として発足したが、文部科学省「学校基本調査」(2001(平成13)年)によると、現在では大学数は1949年の3.5倍以上に当たる669校に達している。
短期大学は、初めは一時的な位置づけであったが、1964(昭和39)年に制度化されてから急速に普及した。
近年は、4年制大学への改組などにより廃止される短大もあるが、現在559校が存在する。
高等専門学校は、工業技術の高度化に伴う技術者不足の対策として1962(昭和37)年から設置されたものである。
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